近年ではプロテインなどのサプリメントも身近な存在になり、スポーツ店のほかにもスーパーやドラッグストアなどでも手軽に買えるようになりました。

筋トレの効果を十分に引き出すためにはサプリメントの活用も大きな役割を担います。

今回はよく見聞きするもののなかなか違いがよく分からず混同されがちな、プロテイン・EAA・BCAAについて解説します。

【サプリメントの分類】

肉・魚・卵などに豊富に含まれている栄養素が「タンパク質」です。

※タンパク質を英訳すると、「Protein・プロテイン」となります

サプリメントとして販売されている「プロテイン」とは、牛乳や大豆に含まれるたんぱく質の成分を精製して粉にしたものです。

タンパク質を摂取すると胃や腸で分泌される消化酵素によって、分子が小さい状態まで分解されます。

タンパク質が細かく分解されると「アミノ酸」になります。

人体を構成するアミノ酸は20種類あります。

体の中で必要量を合成することができるアミノ酸を「非必須アミノ酸」、

必要量を合成できない為食物から摂取する必要があるものを「必須アミノ酸」と呼びます。

「EAA」というサプリメントは、この必須アミノ酸のみを精製したものです。

「BCAA」というサプリメントは、必須アミノ酸の中でも特に筋肉の組織を構成したり激しい筋トレの際に消費されやすい3種類のアミノ酸（バリン、ロイシン、イソロイシン）のみを精製したものです。

【サプリメントの選び方】

はじめてサプリメントの利用を考えているトレーニング初心者の方であれば、迷わず「プロテイン」を選択することをおすすめします。

サプリメントのプロテインパウダーも、通常の食事から得られるタンパク質も、基本的には必須・非必須含めて全てのアミノ酸を含有しています。

つまり難しいことを考えなくても体に必要な栄養素を網羅してくれています。

一方でBCAAやEAAは特定の種類のアミノ酸しか含有していないので用途が限定的です。

明確な目的をもって適切なタイミングで摂取しなければ十分な効果は得られません。

EAAやBCAAの効果的な使い方は、次回の記事で紹介します。